法政大学沖縄文化研究所
第四十六回奄美シマウタ研究会 「種下ろしと餅もらい行事-徳之島イッサンサン、大和村キトバレ、龍郷町ムチムレ」 は下記のように開催いたします。
<日時>
2019年11月6日(水)18:35~21:00
<場所>
法政大学市ヶ谷校舎ボアソナードタワー7階 BT0705教室
<参加費>
1,000円
<講師>
酒井正子(奄美沖縄・歌文化研究)
☆秋が深まりつつも、奄美では毎週のように台風が襲来し、交通や物資の調達が滞っていると聞きます。改めて季節の順調な運行を願わずにはいられません。
これまで秋のシリーズでは、旧暦7~8月の「夏正月=夏折り目、豊年祭」の儀礼と芸能をみてきました。今年の日取りは、大島ではアラセツ(初丙)9/6、シバサシ(壬)9/12、八月十五夜9/13、敬老の日(祝日)9/16と近接し、まつり納めの九月九日は10/7。ドゥンガは11月にずれこむようです。
<プログラム>
「夏正月」を迎えた後の、旧暦10月を中心とした「種下ろし(種取り・種浸け)」の行事をとりあげます。
つわぶきの黄色い花やサシバの渡りに季節の移り変わりを知り、種もみを水に浸ける、あるいは種をとって蒔く農耕始めの儀礼です。蒔いた種をはやして、異装の来訪者が家々をまわり、餅をもらって豊穣を予祝します。またカネサル(庚申)とも呼ばれ、山の神が里に下りて悪さをするのを祓う日との伝承もあります。
大島・喜界島・徳之島で旧暦8月あるいは10月に、種おろし&餅もらいの農耕儀礼/動物供犠&祖霊祭が習合し交錯する様相がみられます。古くは幕末の『南島雑話』に記載され、現在も仮面をかぶり女装した青年たちやイッサンボー(人形)をかついだ子供たちが、賑やかに手踊りで家々をまわり、豊作を祈願して集落を祓います。
♪今日や種浸けて、餅貰れが来たしが/種浸けぬ餅ぐゎ、一つたぼれ
ハラドンドンサマイトサンセ~~ 《ドンドン節》
(今日種を水に浸けて、餅もらいがやってきた/種浸けの餅を一つください)
◎プログラムや場所等、多少の変更や異動については、本ブログの最新情報をご覧下さい。
◎席と資料に限りがあり、参加は予約の方優先です。定員になりしだい締め切る場合がありますので、できるだけ1週間前までにご予約ください。なお キャンセルの場合も ご一報ください。
一週間前を過ぎての申し込みの場合には、確認、ご返信ができない場合があります。ご来場の場合には立ち席になったり、資料をお渡しできない場合がありますことご承知おきください。
■お問い合わせ・お申込み
・コメント欄からどうぞ。 (コメントは非公開にしましたので、個人情報は表示されません。一定期間が過ぎましたら削除します)。
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・ご来場の際には会員登録をいただきますと、以降は直接メールにてご案内をいたします。
*なお、ご登録済みの方で、メールが不達になっておられる方が数人いらっしゃいます。
心当たりの方は、当ブログコメントまでご連絡いただければ幸甚です。
▼今後の予定
第47回 12/11(水)18:35~21:00 BT 705教室
・北大島八月踊り 笠利町(現・奄美市笠利)佐仁と用;近い集落どうしの比較
*昨年に続き、八月踊り体験コーナーも計画中。なおプログラムは多少変更の場合もあります。
第48回 2020年1/15(水)18:35~21:00@BT705「ヒギャ唄の系譜と中野豊成・古仁屋朝花会」
第49回;50回記念唄会 2/8(土)「RIKKI&朋樹 ヒギャ唄の饗宴」(ゲスト里歩寿)@武蔵野芸能劇場(三鷹駅前)17時開演
☆弱冠15歳で民謡日本一に輝き世界で活躍するRIKKIと、島唄界の若きホープ里朋樹(ともき)。ともに古仁屋で中野豊成氏(RIKKIの叔父)の薫陶を受けたお二人の初共演。ゲストに里歩寿
第50回 3/18(水)18:35~21:00@法政大学市ヶ谷 BT805 日にちを変更しました。
▽「お宝紹介コーナー」募集中:秘蔵の音源や映像、現地情報等お持ちの方、ご紹介いただけませんか。短くてもOKです。
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